リズと青い鳥 感想、考察など。

今回は「リズと青い鳥」感想というか考察的なものを書いていきますね。

 ネタバレと妄言を多分に含みますのでご注意を…

 これまでの記事に比べて長文ですのでご覚悟を。あとそれからここに書かれてることはすべて私のオリジナルではなく、色々な方の考察とか感想からインスパイアされた部分も含まれることをお断りしておきます。

 

ええとまず、この記事を書く時点で二回観に行きました。1回目はみぞれに2回目はのぞみに感情移入して観ました。のぞみ視点での考察を深められたので、2回目は結構価値があった気がしますね。

 

繊細な作画でモノローグを一切用いず仕草で感情を表現するのがね…。足音とか色々な音についてもこだわりがすごいですよね…

 

序盤のみぞれののぞみに対する熱い視線からもうね…、本当に凄い。みぞれがのぞみの肩にそっともたれかかろうとするときにのぞみが不意に(多分わざとだけど)立ち上がるのとかもう切なくて…

 

中盤に大好きのハグの話になって「なーんてね、嫌だったよね?」とか言いつつ頭をなでるのはホントヤバいと思いますし、そうゆうのて多分分かっててやってるんですよね。自分からは積極的に求めない。

プールに剣崎ちゃんを誘っていい?ってみぞれからいうシーンありますよね。あれでハッキリするんですけど、のぞみにもみぞれに対する嫉妬はあるわけですよ。でもみぞれのとは違うって思いこんでるのか、最後まで一方的に求めようとはしないんですよね。

 

終盤の理科室のシーンも多分思うにみぞれの真意は大体伝わってるんじゃないかと、でもその場ではまだ全然消化できない。
結局のぞみは「普通の人間」だから憧れとか嫉妬とか色々ぐちゃぐちゃになった感情をみぞれに向けるしかなくて、「みぞれのオーボエが好き。」と言ってしまうことは「特別」を持ってるみぞれとみぞれのオーボエに囚われていく呪いなんだと思うんですよ。

「のぞみのフルートが好き」って言ってもらえないのがきっとつらいでしょうね…のぞみは特別な才能が欲しかった、本当に音楽が好きだから認められたかったし、それを通してしかみぞれと向き合えて居なかったから。


逆にみぞれにとっては「のぞみが私の全部」ってのは簡単には受け入れてもらえないし、のぞみと繋がり続けるためにはオーボエしかないって、思ってしまうわけですよ…つらい。こっちにも呪いなんですよね…

「みぞれが好き」って言ってもらえたらどんなにいいことか、でもそれを言って貰えるまでもしかしたら何年もかかるんでしょうね…。

(でも、なかよし川もれいくみも居るからなんとかなるんじゃないかと…)


みぞれにとってはのぞみは特別な存在なのだけど、のぞみは自分が「普通」だから「特別」になる自信がないようにも見えますね。

 

二人の行く末はわからないけれど、時間がかかってもいいから一緒にいられるようになるといいね。(この記事なんかのぞみ寄りの視点になってしまったからもう一回みたいな…)


ここからは余談。

ユーフォのメインキャラの4人がすごくさりげない感じで描写されてるのがいいですね。(見切れてたり、どことなくモブのような作画だったり)しかしそれでいて物語のキーポイントを掴んでるのはいい演出ですね。

あと、なかよし川。1カットだけ2人だけでいるシーンが映るのですけど。すごいいい雰囲気なんですよね。多分ケンカップルのフリをしてるけど…実はみたいな。ユーフォ2期から時間がたったからかもしれませんけど。いいですよね。

あと、れいくみの強気なリズってのもらしさだと思うんですよ。きっとあの2人は繋がっていられるって確証を持ててるからですかね。

他のカプについてもいいものがみれてよかった…